グリーンチャンネル「先週の結果分析」の完全タイム差データを馬柱化!!
注目馬・KTM(完全タイム差マイナス)馬を見逃さない!!

ワンポイントアドバイスOne Point Advice

グリーンチャンネル「先週の結果分析」のタイム分析のコーナーで解説者が発表するワンポイントアドバイスをまとめました。

  • 2012年
  • 2013年
  • 2014年
  • 2015年
  • 2016年
  • 2017年
  • 11/20「3歳牝馬のレベルを検証する」
    クラス再編成後の3,4歳馬においては、世代レベルに関係なく3歳馬を重視するのが定石だが、今年6月時点では特に牝馬を優先するべきという仮説を立てた。ここまでの結果でこの仮説を検証する。
    昨年同時期比、牡牝の比較で500万下ではそれほどの変化はない。特筆すべきは1000万下と準OP。去年は牡馬が計45勝、牝馬が計12勝と大差だったが、今年は牡馬計28勝、牝馬計22勝。勝率では牝馬が上回っている。
    この結果から読み取れるのは「昨年は牡馬の層が厚かった。今年は牝馬の層が厚い」ということである。仮説としてはいい線を行っていたのではないか。
    6月当時には「来年は4歳牝馬が席巻する」とまで読んだが、このスタンスは継続したい。
    11/13「設定不能の馬場で産駒が活躍した種牡馬」
    前開催の東京7・9日、京都6~9日は馬場差設定不能だった。極悪馬場でどんな種牡馬の産駒が活躍するかを押さえておきたい。
    5勝を挙げたのがハーツクライ産駒とディープインパクト産駒。ハーツクライ産駒は東京でも京都でも複数の勝利を挙げており、ディープ産駒は京都なら馬場不問で走るということ。
    ブラックタイド産駒は3勝。キタサンブラック以外にも2勝しており、タフさを見せつけた。ロードカナロア産駒も2勝を挙げて、すでに万能種牡馬ぶりを発揮している。エンパイアメーカー産駒も同様。
    オススメはマンハッタンカフェ産駒とタイキシャトル産駒。マンカフェは母系にアレッジドが入っており、配合次第では道悪巧者を出す可能性がある。
    タイキシャトル自身は不良馬場の安田記念を勝っており、その底力が伝われば。母の父として入っている場合も面白い。
    11/6「驚異的な連対率・堀宜行厩舎の新馬戦」
    先週までの1年間で見た堀宜行厩舎の新馬戦の連対率は実に78.9%。現2歳世代に限定すると5-3-0-2と勝率50%、連対率80%となる(着外2回は4着)。
    この中では4回東京で3頭が新馬勝ちした。馬場差が設定不能となるような馬場でもキッチリ勝ち切っているところに注目。どんな状況下でも気を抜かずに最後までしっかり走っていた。
    素質の差もさることながら、最後まで力を出し切ることを普段の調教から教え込んでいることが窺える。
    今週は土曜芝2000mでブラビッシモ半弟のエストスペリオルがムーア騎乗でデビュー予定。来週には日曜芝1800mでヘリファルテ全弟のブレステイキングもデビュー予定。
    10/29「ディープインパクトの近親はディープインパクト産駒っぽい」
    ボトムラインにウインドインハーヘアを持つ競走馬は日本に81頭いるが、その多くがディープインパクト産駒っぽい特徴を見せている。
    まず新馬戦に強い。ここまで59戦12勝2着10回で勝率20.3%、連対率37.3%。新馬戦に強くないネオユニヴァース産駒でも6戦3勝。
    コース別成績で京都外回りに強く、函館が苦手なのも似ている。京都外1600m以上では勝率26.2%、連対率34.4%。特に京都外1800mは勝率41.1%、連対率51.7%。
    ちなみに京都外1800mで勝率10%程度のハービンジャー産駒でも3戦2勝、同じくネオユニヴァース産駒でも7戦3勝。母系の共通の性質に注目するのも時に役に立つ。
    10/23「ディープインパクト産駒は重賞初出走、G1初出走時が狙い」
    平地重賞初出走時のディープインパクト産駒の成績は勝率14%・連対率22.8%、平地G1初出走時は勝率11%・連対率22.4%で、どちらも全体成績を上回る。
    ディープ産駒は良くも悪くも天才肌が多く、通用する馬なら最初から通用するということ。裏を返せば、経験を積んで這い上がってくるというようなことはあまり期待できない。
    なおこの傾向は牡馬の方が強く、牡馬のみの重賞初出走時成績は勝率17.3%・連対率25.9%にのぼる。
    10/16「ディープインパクト産駒は2歳重賞を勝つと3歳春は不振」
    2歳時重賞勝ちディープインパクト産駒の3歳1~6月の成績は4-3-5-16。そのうちG1を勝ったのはディープブリランテとハープスターのみで、この2頭も最後の勝利が3歳だった。
    16回の着外のうち6回は1番人気で、人気を裏切ることも多い。特に厳しいのが2歳12月に重賞を勝ったケースで、8頭延べ12戦で連絡みがゼロ。
    これは父サンデーサイレンスでも見られた傾向で、2歳G1を勝ったSS産駒は3歳G1で勝っていない。可動域の大きさが魅力の身体が未完成のうちに高Lvのレースで好走するとリスクが高いということか。
    今年からホープフルSがG1に昇格するが、近年出走馬のレベルが上がってきており、厳しいレースになりそう。ここで激走することはディープ産駒にとっては得策ではないかもしれない。
    10/10「ディープインパクト産駒の前走着順」
    ディープインパクト産駒はJRAの平地G1を38勝しているが、そのうち前走1着だったのは16回。その16回も全て2、3歳馬によるもの(うち14回は限定戦)。
    4歳以上のディープインパクト産駒で前走が1着だった馬のG1成績は0-2-5-24。毎回全力で走ってしまう馬が多く、古馬になってからはそれがダメージとして残りやすい。
    毎日王冠を勝ったリアルスティールは昨年毎日王冠を回避して天皇賞秋で2着。今年は前哨戦で勝ってしまったのがどう出るか。サトノアラジンも安田記念勝ちの前走は京王杯9着だった。
    パターン通りなら両馬とも危険なので、本番では注意したい。
    10/2「頭数が多いレースで案外、活躍」
    先週阪神に遠征してきた関東馬が結構活躍していた。一番驚いたのは日曜阪神7Rで17番人気2着のアンノートル。
    だが、今週の3日間開催や来週からの新潟開催でなく、敢えて頭数の多い阪神のレースに遠征してきたのは、陣営としても何らかの公算があってのことだったのだろう。
    日曜阪神の障害戦でも関東馬がワンツー、メインでもマイネルハニーが2着に入った。その一方で9頭立てだった土曜阪神2Rでは、3頭が出走して7,8,9着。これはただ単に頭数が少ないから使った、というように見える。
    わざわざ頭数の多いレースを選んで遠征してくる馬は勝負気配である可能性が高い。今週もそういう馬に注意したい。
    9/25「手が合う、馬が合う」
    先週の阪神では藤沢和雄厩舎の馬が4頭遠征して3勝2着1回の好成績。藤沢和雄厩舎の馬は反応が速く、鞍上の指示に対して俊敏に動く馬が多い印象がある。
    裏を返せば、鞍上とコンタクトに失敗すると折合を欠いたりなし崩しに脚を使ったりするということ。その点、ルメールは反応の良い馬に乗るのがとても上手。瞬発力を引き出すことに長けている。
    そうした彼の長所を分かった上で騎乗依頼していると思われるので、このコンビには今後も目が離せない。
    9/19「もしかして道悪得意?」
    先週は日によって馬場コンディションが違う状況だったが、エイシンフラッシュ産駒が道悪の日に活躍を見せた。
    日曜中山3Rの1着ムーランナヴァン・3着モンファロン、月曜阪神5Rの1着ボウルズ・2着ウスベニノキミが重馬場で好走。父が未経験だった道悪の適性を示した。
    父が切れる馬だったので良馬場がいいという先入観があるが、実は道悪が上手かったのかもしれない。今後、道悪での産駒の活躍に期待。
    ★夏競馬お宝レース情報★
    3回東京2日目(6/4) 3R→勝ち馬パンドラフォンテンの動向に注目。
    3回東京6日目(6/18)9R→3着リヴェルディの次走に注目。今週茨城新聞杯に登録あり。
    3回中京1日目(7/1) 6R→勝ち馬ホノルアは500万下でも通用
    3回中京5日目(7/15)8R→勝ち馬キセキは引き続き注目、神戸新聞杯に登録あり。スズカディープも昇級戦注目。次走未出走馬も目が離せない。
    1回函館6日目(7/2) 3R→3着サラデコラシオンが次走勝って、そのレースもお宝傾向あり。勝ち馬コスモプラシデスに注目したい。
    9/11「5戦4勝2着1回」
    先週の池江厩舎の成績。うち3つが2歳新馬戦での勝利、あとは3歳未勝利戦でのワンツー。
    すべて良血馬ではあるが、勝たなければならないレースをピンポイントで勝ち切っている点がすごい。今後も活躍に期待。
    9/4「千直は"次"も重要」
    日曜新潟12R雷光特別には前走同条件で2着だった馬が2頭出走していた。トワイライトライフは前走15番枠で49キロ→今回も14番枠だったが4キロ増、キャラメルフレンチは前走13番枠で49キロ→今回4番枠で4キロ増。
    千直では枠順と斤量が大きく影響するので、どちらも買えない馬だった。結果は7着と8着。
    もっと顕著なのはアイビスSD→北九州記念で、アクティブミノルは18番枠4着→7着、ナリタスターワン1番枠9着→2着、ラインスピリットは4番枠6着→3着
    分野を絞って研究し、その結果の適用範囲を少しずつ広げるというのは有効な手段。
    8/28「ハンデ戦の考え方」
    ハンデ戦では当然ながらハンデが重い馬の方が強い。ただし、短距離戦では重い斤量は不利だし、一定の斤量を超えるとそれ自体が大きなマイナスになる馬もいる。
    今年印象に残ったところでは、京都金杯でエアスピネルが56.5キロを背負って1着。明け4歳という点を踏まえると57.5キロ相当。見込まれたと思ったが勝ち切った。
    函館記念では巴賞を54キロで勝ったサトノアレスが据え置きの54キロ。恵まれたと言われたが1番人気6着と敗れた。巴賞のレベルが低く、余力もなかったので増量しなかったハンディキャッパーの目はさすが。
    今夏の3歳以上・マイル以上のハンデ重賞では4鞍中3鞍でハンデ55キロ以上の馬が勝ち、2着も4頭中3頭が56キロ以上。(ただし3歳限定のラジオNIKKEI賞は例外。2歳時の実績でハンデを背負わされるケースが多いため)
    今週は新潟記念だが、ハンデ54キロ以下の牡馬が勝ったのは1996年が最後。軸馬はハンデが重い馬から選ぶべき。
    8/21「2歳・3歳限定戦での実績はアテにならない」
    札幌記念でエアスピネルが2番人気に推されたが、4角で手応え悪くなさそうだったのに5着に終わった。このメンバーなら、というのもあったが、距離が不安視されなかったというのも大きい。
    この馬は3歳時に弥生賞3着、皐月賞4着、ダービー4着、菊花賞3着と2000m以上の重賞を何度も好走している。が、2歳・3歳重賞では能力さえ高ければ適性外のレースでも好走してしまうもの。古馬になるとそうもいかない。
    日曜新潟9Rを勝ったルネイションは2000mの新馬戦を勝っているため18~2000m戦でも人気になるが、2勝目も3勝目もマイル。この馬も適性距離を誤解されているようだ。
    似たような例で「芝の新馬を勝ったから芝向きと誤解される」というケースもある。このように2歳・3歳時の実績「だけで」適性を決めつけるのは危険。
    8/14「洋芝の道悪は別世界」
    先週は新潟でも雨が降っていたが、馬場のいい新潟は稍重くらいでは大きな影響はなく、道悪の巧拙を考える必要もない。
    一方で同じく雨だった洋芝の札幌では、稍重になっただけでも馬場差が大きく異なるし、好走する馬のタイプも異なる。良馬場前提で立てた予想は、当日の馬場次第ではご破算にすべき。
    象徴的だったのが土曜札幌6R。1番人気は函館で連続好走していたレッドアランダ。しかしこの馬は馬体重が400キロそこそこのディープ産駒牝馬。どう考えても洋芝の重馬場では力を出せない。
    こういう時は馬場が合いそうな穴馬を探して狙うべき。結果はコンデュイット産駒→メイショウサムソン産駒→ハービンジャー産駒。
    札幌の重馬場では良馬場での成績を無視してよいくらい。また、道悪の巧拙を見る上でも別世界であることを踏まえておくとよい。
    8/7「ルーラーシップ産駒の取り扱い」
    信濃川特別でルーラーシップ産駒のキセキが勝った。新馬・未勝利戦以外の新潟外回りでルーラーシップ産駒が勝ったのはこれが初めて。
    スローペースでは切れ負けが多く、新潟外回りのレースはたいていスローになるためである。キセキが勝ったレースは珍しくハイペースだったため、息の長い末脚を活かせた。
    瞬発力全盛の昨今では、こうしたスタミナ型の血統は貴重。重・不良・長距離といった条件で狙いたい。キセキの母方はマイラー血統だが、菊花賞で面白い存在。
    7/31「千直はタイムトライアルではない」
    千直というとスピード比べのタイムトライアルというイメージがあるかもしれないが、展開という要素もちゃんと存在する。
    馬場が悪くならなければ400m通過22.0がHペースの分水嶺。エアレーションの効果もあって、近年ではこれを上回るペースでは差し追込みが台頭する。
    アイビスSDを勝ったラインミーティアも好走時は前半22.0以下のHペース(22.5で2着もあるが、重馬場だった)。こうした傾向は騎手も分かって来ているので、Hペースは生じにくい。
    そんな中で前半22.0近辺で先行して好走した馬は能力の表れ。次走以降狙いたい。
    7/24「3回中京5日目で前へ行った馬を狙う」
    今回の中京開催で明らかに差し有利になったのは5日目のみ。この日4角3番手以内だった馬を狙う。次走が小倉なら更に期待度アップ。
    7/17「福島芝は4コーナー4番手以内」
    今開催福島6日間の芝の勝ち馬41頭のうち36頭が4コーナーで4番手以内だった。分かり切ったことではあるが、傾向が顕著。差し馬は1着候補にしない方が良い。
    7/10「中京芝は差し馬場になるか?」
    中京芝は差し天国になることがよくあるが、こういうときに先行して失速した馬を狙う作戦は今まで何度か紹介してきた。
    今開催の前半3日間は勝ち馬の脚質はまちまちだったが、4日目になって外の伸びが目に付くようになってきた。ただ、内が全くダメというわけでもなく、最内だけが止まらない感じだった。
    今週からBコース替わり。最内が隠れる分、今度こそ差し馬場の出現となるのではないか。小倉への布石として先行馬に注目しておきたい。
    7/3「函館の連闘馬」
    1回函館開幕週→2週目で猛威を振るった連闘馬。が、2週目→3週目では勝率・連対率・3着内率とも下がり、人気薄の連対もなく5番人気が最高だった。
    効果が薄れた上に狙われて人気になってしまった模様。今後は狙い目ではなくなってしまった。来年まで待つのが得策か。
    6/26「ベテラン騎手の連続騎乗の妙」
    1回函館初日6Rで8番人気ミヤビエメラインが勝ち上がった。最大の勝因は池添謙一騎手の連続騎乗にあると見ている。
    ベテラン騎手になれば、連続騎乗すれば5回以内に結果を出すもの。今回は連続3戦目だった。以前も脚の使い所の難しいメイショウアテンを試行錯誤の末に連続騎乗5回目で勝利に導いたことがある。
    エージェント制も現在過渡期に差し掛かっていると見る。リーディング上位がテン乗りで結果を出すのは当然として、容易にいい馬が集まらない騎手は連続騎乗の機会が増えるのではないか。
    コトブキホークという馬はデビューから調教も含めて横山典弘騎手が乗り、連続5戦目で勝ち上がった。フラガリア・ブラックギムレットは岩田騎手が3,4戦連続騎乗で競馬を教え込んだ後に乗り替わりで勝利を飾った。
    ベテラン騎手にとって未勝利馬に5回連続乗って結果を出せないようでは男が廃る、というような部分もあり、プライドを賭けて結果を出してくる。単勝の狙い目になりやすいのでマークしたい。
    6/19「苦戦した逃げ馬」
    3回東京開催のダートは乾燥が進んでパサパサのコンディション。それでいて馬場差は水準レベル。その中で逃げ馬が苦戦していたことが特徴として挙げられる。
    1週目は12鞍中逃げ切りはベストマッチョだけ。他は3着2頭、着外が9頭。2週目では逃げ馬の連対は0、3着2頭、着外10頭だった。
    厳しいペースで逃げて大敗した後の逃げ馬が次走楽なペースで逃げたり、折り合って足を溜めたりして激走するケースはよくある。例えば先々週アハルテケSで12番人気4着のブライトアイディアなどが典型。
    今開催東京で逃げて善戦した馬はもちろん、失速した馬もどこかで変わり身を見せる可能性を秘めているので、注意したい。
    6/12「阪神芝1800mの価値」
    今年上半期の3歳クラシック路線を振り返ると、阪神芝1800mをタイムランクB以上で勝ち上がった馬の活躍が非常に目についた。
    2016年9月~2017年4月まででこの条件に合致するのが10頭。この中にはリスグラシュー、カデナ、アドミラブル、アルアイン、ブラックスビーチなど重賞OP活躍馬がズラリ。
    過去にも阪神芝1800mで実施されたスプリングSでオルフェーヴルがタイムランクBで勝っているなど、高い能力の裏付けになり得ると考える。今後クラシック路線を検討する上で大きなヒントになりそう。
    また、上記以外の該当馬マイスタイル、ムーヴザワールド、インウィスパーズ、チャレアーダ、クリアザトラックなどもどこかで頭角を現すことが期待されるし、古馬にも応用できるのではなかろうか。
    ★お宝レース紹介:4/2(日)阪神8Rは次走勝ち上がりが3頭。2着クールゼファー(降級)、5着タガノヴィッター(勝ち得)は特に注目。
    3/19(日)中山2Rも次走勝ち上がりが3頭。勝ち馬ブランメジェールは古馬相手でも注目。
    3/18(土)中京11RファルコンSからは6着・3着・2着馬が次走NZT4Sでワンツースリー。7着以下からも次走勝ち上がりが4頭出ている。次走未出走の1着コウソクストレート、5着デスティニーソングに要注意。
    6/5「3歳牝馬を優先的に狙う」
    昨年のこの時期に「再編成後、3歳馬と4歳馬では世代レベルにかかわらず3歳馬を狙うべき」という話をしたが、今年は特に牝馬を狙うべきと考えている。
    今年の牝馬はNHKマイルの牝馬ワンツーに代表されるように、層が厚い。この傾向は3歳牝馬クラシック路線主要レースの走破タイムにも顕著に表れている。
    フローラSとフェアリーSを除く全ての重賞で完全タイム差マイナス。そのフローラSはタイムランクSLで勝ち馬はオークス2着、フェアリーSも2着馬がNHKマイルを勝った。
    これだけ上位層の粒が揃っていると、下位層にも勝ちあぐねた逸材が隠れている可能性がある。ただでさえ負担斤量の恩恵がある3歳牝馬、今年は更に割増しで考えたい。
    ★吉岡さん期待の2歳馬:ジナンボー(牡・堀厩舎)、レピアーウィット(牡・堀厩舎)、ムルシェラゴ(牡・奥村厩舎)、テンクウ(牡・奥村厩舎)、プレトリア(牡・中川厩舎)
    5/29「上手さと経験値と大胆さ」
    ダービーで引っかかる危険性のあるレイデオロを無理に抑えずに行かせた、というのはルメールにしかできない芸当。オークス・Vマイルでも好判断が光っている。
    初来日の頃は「上手いがキラリと光るものがない」と言われ、実際に仕掛けがワンテンポ遅くて負けるケースがよく見られた。ただ、同じ馬に継続騎乗すると確実に結果を出していた。
    今もそれは変わらないが、加えて咄嗟の判断が格段に成長している。経験値と大胆さが加わって、凄い騎手になった。
    ★津田さん期待の2歳馬:ケイアイノーテック(牡・平田厩舎)、シエラネバダ(牡・音無厩舎)、レディバード(牝・小崎厩舎)
    5/22「ローカル開催の色分け」
    1回新潟開催は先週で終了したが、タイムランク的には低調の感は否めない。タイムランクAが1鞍でBが3鞍。その前の福島もBが1鞍のみだった。
    一方、福島の前の中京では6日間でBランク以上が8鞍あった。ひと口に「ローカル開催」と言っても、最近は中京が圧倒的にレベルが高い。
    東西から輸送しやすい立地がその理由として考えられ、そうだとするとこれは一過性のものではない。今後も「ローカル」の中では中京を一段上に見る必要がある。
    5/15「初出走馬の取り扱い」
    3歳の未出走馬はもう新馬戦がないために、必然的に未勝利戦でデビューすることになる。先週は35頭の初出走馬がおり、2-1-1-31の成績で率としてはけして高くない。
    好走する馬の特徴は「良血馬」「名門厩舎の素質馬」。日曜新潟5Rで勝ったモレッキはゴスホークケンの半弟、土曜東京4Rで2着のムスターヴェルクはメートルダールの半妹、
    同レース3着のオーロファインは堀厩舎の管理馬、土曜京都2Rで勝ったカワイアラは高野厩舎の管理馬。
    この時期にデビューしてくる馬は様々な問題を抱えていることが多く、基本軽視でよいのだが、「良血馬」「名門厩舎の素質馬」は押さえておくべき。
    5/8「新潟ダートの傾向」
    1回新潟は2週を終え、芝は外差しが決まり始めたのに対して、ダートは前残りの傾向が顕著。先週は11鞍中8鞍で逃げ馬が連対し、後方からの追込みは1頭だけだった。
    先々週は追込み馬の連対は0で、馬場が乾いても渋っても追込みは決まらない。開催はあと2週あるが、大幅には変わらないと思われるので、馬券の組み立ての参考にしたい。
    5/1「友道厩舎の狙いは?」
    友道厩舎は先々週3勝、先週2勝をマークして今年の勝利数を14に伸ばした。その内訳は芝10勝に対しダート4勝。芝は短距離ではマイルの1勝があるのみ。
    管理馬の傾向からか、勝利が芝中距離に集中している。中でも2400m戦には滅法強く、7勝を挙げている。今週もメトロポリタンSにヴォルシェーブが登録しているので要注目。
    4/24「東京ダートの傾向」
    東京は連続開催であと9週間続く。いち早く馬場傾向を掴むことが大事だが、芝は目まぐるしく状況が変わるため掴みづらい。
    その点ダートはコース替わりもなく、初週で乾・湿の両方を確認できたので、大まかな傾向は掴めたか。乾けば差しが届き、湿れば前が残る。
    4/17「中山1600mは1400mに近い」
    中山マイルは得意だけれど他のコースでは1400mの方が得意、という馬が結構いる。要求される適性が似ているということか。
    夏の新潟1400mで好タイムを記録した馬は、次走が中山1600mなら連続好走も可能だが、他のコースの1600mだと危ないという傾向もある。
    中山開催も終了し、次は東京・京都・新潟と全て1400mと1600mがある開催。中山マイルで活躍した馬がマイルに出走なら信頼度低下、1400mなら上昇と覚えておきたい。
    4/10「ダイワメジャー産駒のコース別成績」
    阪神JF3着、クイーンC4着とマイルでイマイチだったレーヌミノルが桜花賞を勝った。同じマイルでも稍重になったのが大きかった。
    ダイワメジャー産駒のJRA芝1600mの連対率は中京・中山で20%超え、次いで阪神・東京で19%台、以下新潟・京都の順。
    直線平坦で全体のタイムや上がりが速くなる新潟・京都がやや苦手でパワー勝負の中京・中山が得意で、こうしてみるとレーヌミノルの戦績はその典型とも言える。
    稍重の中山という最も向きそうな条件のNZTではダイワメジャー産駒3頭は馬券に絡めなかったが、ダービー卿CTではロジチャリスが勝っている。この傾向を念頭に置いて狙いたい。
    4/3「高速馬場のスウェプトオーヴァーボード」
    先週土曜の中山はダートが不良で高速馬場だった。2Rでスウェプトオーヴァーボード産駒がワンツーを決めた。
    スウェプトオーヴァーボード産駒は勝ち馬はダートの方が多いが、勝率は芝ダがほぼ同じ。思いのほか芝で走るし、ダートなら湿った馬場が合う。
    ダートの良馬場の勝率・連対率はダート全体のそれらを下回っており、不良馬場での複勝回収率は120%にのぼる。ダートでは芝ほど馬場状態の適性を考えない人が多いが、産駒全体に一定の傾向がみられるケースもある。
    メイショウボーラー産駒もダートの道悪が得意な産駒が多い。どちらもダートのスピード血統というイメージがあるが、イコール短距離向きというだけでなく、スピード決着の馬場に強いということも言える。
    3/27「晩成血統エンパイアメーカー」
    今年3月に新馬戦・未勝利戦を最も勝ったのが7勝のエンパイアメーカー産駒。次点が6勝のディープインパクト産駒。
    エンパイアメーカー産駒は3歳の2月~4月にかけて初勝利を挙げる馬が多い。一昨年は11頭、昨年は14頭、今年も2・3月で8頭。4月も活躍が見込まれる。
    この時期に勝ち上がりが増える血統はたいてい晩成血統。先週天神橋特別を快勝したカイザーバルは、2歳9月の新馬戦を勝った後人気を裏切ることが多かった。
    しかし3歳秋はローズS・秋華賞で3着。4歳になってさらに力を付けているという勝ちっぷりだった。その他ナムラアンやマイティティーなど、牝馬でも3歳秋~4歳春に本格化する産駒が多い。
    勝ち上がりに時間がかかる分人気になりにくく、本格化後は積極的に狙っていきたい。
    3/21「ドバイ国際競走の日本馬」
    今週土曜深夜にドバイの国際競走が開催される。日本馬は過去最多の11頭がエントリーしており、活躍が期待される。
    ドバイワールドカップ、ターフ、シーマクラシックは日本でも馬券が発売される。これらに出走する日本馬の可能性を探ってみたい。
    芝1800mのドバイターフにはヴィブロスとリアルスティールが出走。連覇を狙うリアルスティールだが、中山記念の内容が悪く、急な変わり身は見込みづらいか。△程度の扱い。
    ヴィブロスは牝馬での参戦だが、過去に好走したジェンティルドンナやブエナビスタなどと比較すると格落ち感は否めない。小柄なので輸送も気になるので無印。
    芝2410mのシーマクラシックにはサウンズオブアースが出走。2着に好走したジャパンカップに近い舞台設定で意外性も魅力。単穴。
    ダ2000mのワールドCには4頭が出走。アウォーディーはダートG1で連続2着中。順応性と自在性は大きな強み。怪物アロゲートに勝つまでは厳しいが、馬券内はあっても。
    アポロケンタッキーは時計の遅い決着で台頭するタイプ。ワールドCは超高速決着の傾向にあり、厳しいか。ゴールドドリームは実績がマイル特化。2000mでは苦戦必至。
    ラニはアメリカ3冠で善戦しており、日本での実績は度外視。先にメイダン入りしている利もあり、紐穴に入れるのも面白いかも。
    3/13「アドマイヤミヤビとファンディーナ」
    桜花賞に向けてのトライアルが全て終了した。今年も同条件のチューリップ賞のレベルが高く、2歳女王でもあるソウルスターリングの1強ムードが色濃い。
    ただ、今年は別路線組にも好素質馬が控えている。クイーンC勝ちのアドマイヤミヤビとフラワーC出走予定のファンディーナはソウルと未対戦な上、これまでの内容は互角の評価も可能。
    アドマイヤミヤビは百日草特別で皐月賞最有力の一角カデナを負かしている。超Sの瞬発力勝負だったが、上がりではカデナに0.1劣るも、どこまで行っても交わされない雰囲気だった。3着アウトライアーズも今週スプリングSで好勝負が見込まれる。
    年明け緒戦はクイーンC。400mの短縮でやや忙しい印象もあったが、直線でアエロリットに並んでからは楽。0.4差下したフローレスマジックはアルテミスSでリスグラシューとは0.1差。これを物差しにすると、ソウルとほぼ差がないと見ることも可能。
    不安点はクイーンCからの直行ローテの成績が振るわないことくらいか。
    ファンディーナの新馬戦は超スローだったがほとんど馬なりのまま9馬身差の圧勝。次のつばき賞も遅めだったが、控える競馬。折合もバッチリでやや手綱しごくシーンもあったが直線は圧巻のスピードを見せた。
    上がり33.0、とりわけラスト400m10.7-11.0のペースを捕らえてあっという間に0.3差付けた瞬発力は圧巻で、ソウルスターリングに匹敵するものがある。フラワーS経由も近年成績イマイチだが、キストゥヘヴンの例もある。
    いずれにしてもフラワーSは必見。
    3/6「小倉芝1200mで内枠に泣いた馬」
    1回小倉開催が先週で終了した。開催3週目の番組注目馬として小倉芝1200mで内枠で脚を余したエイシンミノアカを挙げたが、同じ事象が見られた3頭をここで取り上げる。
    小倉芝1200mはスタートしてからの直線部分が長く緩やかな下りになっていることから、外枠の馬が行く気になると加速がつけやすい。そのため内枠で後手を踏むと被されてしまうケースが多い。
    まずは開催2日目(実質初日)の巌流島特別で4着のスワーヴラーシド。スタートで他馬に寄られて出遅れ。4角最後方から大外に出して際立った脚で追い上げた。前で決まる展開だっただけに注目に値する。
    次に5日目8Rで5着のレッドカーラ。スタートは五分だったが中枠の馬が速く、自然と中団より後方になった。直線は内を捌いて伸びてきたが、前が壁で追えないシーンも。外目の枠なら結果も違っていたか。
    そして6日目12R周防灘特別で4着のエルノルテ。前走の勝利時は発馬を決めて番手に付けられたが、この時はやや出負けして位置取りが悪くなった。騎手ももう一列前ならと悔やむ一戦。それでも直線外に出しての伸びは際立っていた。
    2/28「中山ダート1800m、3歳未勝利戦の考察」
    今開催で新馬戦が終了して、次開催から未勝利戦が増える。また、ダート戦が多くなり、中山では1200と1800が中心となる。
    中山ダート1800mは直線の坂を2回走ることもあって、総じて時計がかかりスタミナを要する。特徴が顕著なので、傾向が計りやすい。
    まずは馬体重。540キロ超は3頭しか出走がないが2勝。ボリュームゾーンで最も成績が良いのは500~519キロのレンジ。この傾向は冬場以外の良馬場でも同様。
    次に騎手。戸崎・田辺はリーディングでも上位で人気馬騎乗が多いので好成績も頷けるが、注目したいのは12戦4勝の大野騎手と13戦7連対の吉田豊騎手。
    大野騎手の4勝のうち1番人気は1頭のみで他は4,6,12番人気。今週から騎乗停止明けで大いに注目したい。吉田豊騎手の馬券内8回では1,2番人気はなし、3番人気も2頭のみ。
    最後に前走について。ダートの番組が増えて芝からの転戦が増える。前走が芝の馬とダートの馬での比較では、前走ダートが優勢。迷った時の指針にしたい。
    また、前走がダートでも道悪だった場合、次走で良馬場だと着順を下げる傾向にある。人気になっている場合は嫌う手も。
    2/20「1回中京2・3週目の芝1600m以下で前に行った馬の次走を狙う、の総括」
    1/30に紹介した「1回中京3日目~6日目の芝で4角3番手以内だった馬を狙うという作戦(特にマイル以下、次小倉)」の総括。
    先週は該当馬が9頭出走し、2-0-1-6。単勝回収率369%、複勝回収率87%と単勝の方は悪くない結果だった。が、ハイペースになりすぎて再度の差し決着になるケースも見られた。
    土曜の小倉は先行馬主体に決着していたが、日曜になるとペース次第で差しが届く馬場になっていた。このあたりには今週も注意が必要。
    2/13「阪神JFvsクイーンC」
    今年の3歳牝馬のレベルは牡馬に比べて高いと言われているが、実際には上位数頭のレベルが高いだけで、さほど層が厚いわけでもなさそう。
    しかし、クイーンCがタイムランクBで決着したことで、俄然役者が揃ってきた感あり。阪神JFのタイムランクは限りなくBに近いC。その後の成長も加味すると、クイーンCとの優劣は俄かには判断できない。
    桜花賞戦線は現時点では阪神JF1,2着のソウルスターリング・リスグラシュー、クイーンC1~3着のアドマイヤミヤビ・アエロリット・フローレスマジック、ここに朝日杯FSを使ったミスエルテがどう絡むか・・・という図式。
    2/6「顕著に前有利」
    先週の日曜京都ダートでは内前目を立ち回った馬が明らかに優勢だった。昼過ぎまで降った雨の影響が大きかった。
    人気馬が苦戦しており、能力よりも馬場コンディションがモノを言った一日だった。8Rで外枠からポジションを取れなかったロイヤルパンプなどは次走見直し可。
    それ以外でも控えて結果が出せなかった馬に注意。
    1/30「中京芝で前に行った馬を次に狙おう」
    1回中京3日目~6日目は初週の雪の影響もあってか、外を回る馬、差し・追込馬の台頭が目立った。中京芝ではしばしばこの傾向が出現することがある。
    こういった場合、1回中京3日目~6日目の芝で4角3番手以内だった馬を狙うという作戦が有効。特にマイル以下で、今回前に行って惨敗した馬が小倉に出てきたら狙う価値あり。
    1/23「冬はビッグレッドグループ」
    冬は芝、特に中山でビッグレッドグループ馬の好走が目立つ。今年に入ってからマイネルパンドーロ、マイネルフレスコ、マイネルラプティス、マイネルアウラートが4番人気以下で勝利。
    牧場で言うとビッグレッドFやコスモビューF、クラブで言うとラフィアンやウィンが該当。理由は種牡馬の傾向にあり、ステゴ・ロージズインメイ・コンデュイット・アイルハヴアナザーなど、ジリ脚血統が揃う。
    冬は柔らかくて切れ味のある馬より、硬くてもパワーのある馬が向いており、本当は個別にタイプの把握が必要なのだが、ざっくり傾向を掴むなら馬体重や特定のグループに注目するのも有効。
    1/18「冬はデカい馬」
    冬は芝もダートもパワーが必要な馬場になる。最も単純にパワーを認定できる基準が馬体重で、特にオススメは冬のダート新馬戦。
    能力の比較が難しい時でも、馬体重の比較は明らかで戦術が立てやすい。また、大型馬は初戦駆けしないという先入観があり、人気にもなりにくい。
    先週では土曜中山4R牝限ダ1200m戦で最も重かった492キロの馬が2着、土曜京都4Rダ1400mでは500キロ超の馬4頭のうちの2頭がワンツー、
    日曜中山3Rダ1800mでも500キロ超の馬が9頭いたものの、そのうちの2頭がワンツー。
    1/9「去年はどうだった?」
    中山は前年12月がBコースで1月がCコースというのは去年と同じ。去年は前残りが多かったが、これはスローが多かったため。
    初日、外からの差し馬が結構届いているのを見て、去年(例年)とほぼ同じ馬場傾向と確信。冬の中山でよく走るタイプを探す作業に入るのが妥当。
    1月の京都は仮柵を外して内有利になるのは例年通り。予想紙は枠順が決まる前に印を打っている点には注意。先行中心の予想を組み立て、あとは祈るのみというのが本音。
    最初のレースで差し決着になったのでどうかと思ったが、3日間通して見ればやはり内先行有利。週単位・開催単位でも仮説を立てた上で結果を検証する作業は大事。仮説を立てる上では去年を振り返ることも重要。